2022年9月5日

人生百年時代を「生き抜く」~年齢平均74才、みつばグループの挑戦

 

弊社のシンボル「とりめしの具」。3合用(冷蔵)はずっと、本物の竹の皮で包んでいます。

 

プラスティック製の模造品を使えばコストを抑え、簡単にパッケージできるんです。
実際「安上がりでいいじゃないですか。変えませんか?」とオススメされたこともあります。
でも、それは違う。みつばグループは、本物の竹の皮にこだわってきました。

 

なぜなら、私たちの本拠地・加美区が生み育てた「播州百日どり」という銘柄鶏の存在価値、原材料・調味料にしてもこだわって一生懸命作り続ける気持ち、そして郷土愛の心を、この竹の皮に託しているからです。

 

 

 

それにしても、まだまだ日中は暑いですね! 厨房ともなると、すごい暑さです。

私たちは先ず朝一番、「播州百日どり」を加工センターから仕入れます。

その肉を切り、洗った野菜なども切り分け、出汁・調味料と一緒に大きなお鍋に入れますが、火にかけながらの調理になりますから、湯気がもうもうと立つなか、大きなしゃもじで何回も何回もかき混ぜるんです。

炊きあがった鶏肉と具は瞬間冷却。手際よく量を量って、真空パックで包装し、基準を厳格に守りながら殺菌・熱処理を行います。

こうした加工・仕分けの工程を、文字通り1分の緩みもなく約4時間 ―― 緊張感と高温の鍋と格闘が一段落。ようやくお昼休みになります。

午後もやることはいっぱい。シール貼りや包装、納品、宅配便の手配、現場の清掃、整頓と大忙しです。又、パソコンに向き合い、お問い合わせやEC販売の対応、経理まで、一日中、本当によく働きまーす!

 

 

 

こういった厳しい労働ですから、「体力と気力が欠かせないね」と話すことがあります。するとある時、一人のスタッフが言ったんです。

「松子さん、それだけじゃだめ。体力と気力、そこに知力がないと、きちんと働けないのよ」

ハッとしました。体が動いて、気も張れるのは大事だけれど、創意工夫や効率を考える知力があってこそ、こうしたハードな環境で、多くの仕事を次々に行える……

「……その通りね 」と、教わる気持ちでした。

 

 

弊社は現在、平均年齢が74才。この歳になっても、お互いに刺激しあって働ける仲間がいることが、とてもありがたい。嬉しいし、頼もしい。本当に満点の職場だと思っています。

人生百年時代といわれますね。これからの弊社は、70歳になっても、80歳になっても、そんな時代を生きる、いや、働きながら、支えあいながら「生き抜く」モデルになれるように ――

真夏の暑さは堪えるけれど、それ以上に熱いのが私たち、みつばグループかもしれません(笑)

(安藤松子)